ROV×水中フォトグラメトリの点検DX
暗く濁った水の中で、ひびの幅まで記録しなければならない。高解像度の撮影ユニットと精密に動くROVを組み合わせ、水中のインフラを質感までカラー3Dモデルで再現したプロジェクト。
JOHNAN SOLUTION ARTICLE ↗
水中インフラの点検では、形の確認だけでなく、生物の付着、コンクリートの細かなクラック、防食亜鉛の消耗といった細かな状態の把握が求められています。
工房Naviは、35,000ルーメンのLED照明と500万画素カメラ2基を備えた水中フォトグラメトリユニットを、8スラスターのROV「MOGOOL M8」に搭載。一定の距離と角度を保ったまま、ぶれずに連続撮影することで、ダムや港湾、洋上風力発電施設の水中部分を高精度なカラー3Dモデルとして残せるようにしました。
暗く濁った水中で、ひびの幅まで記録しなければならない。
目視の記録には限界がある
コンクリート表面のクラックや目地の剥離を、目視だけで記録しマッピングするのは困難でした。
付着生物と、防食の消耗
洋上風力の構造物では、生物の付着状況を種類や量まで把握したいという要望がありました。
一定の距離と角度を保つ難しさ
フォトグラメトリの成否は、対象物に正対したまま、ぶれずに撮り続けられるかで決まります。

ぶれない機体と、明るい眼を組み合わせる。
明るく、軽い撮影ユニット
水中重量わずか0.1kg。小型のROVにも負担をかけずに、暗い水中で対象を鮮明に捉えます。
横に平行移動できるM8
岸壁やダム堤体に正対したまま横にスライドでき、画像の重なり率を一定に保てます。
点検基準から、撮り方を決める
「何を、どの精度で残すか」を点検基準から逆算し、撮影計画を組み立てました。



撮影ユニットを組み、水に入れる

点検が、記録から「デジタルの現物」になる。
クラックを3Dモデル上で計測
ひびの幅や長さ、変色の状況を、3Dモデル上で精度高く計測・記録できるようになりました。
死角の少ない多角的な撮影
構造物の周囲を旋回しながら撮影し、付着生物の種類や量を特定できるレベルで可視化しました。
比べられる点検データ
同じ手順で撮り直せば、経年変化を同じ物差しで比べられます。報告書も、伝わる形に編み直しました。

潜水士さんのスケッチと写真だけだった記録が、ぐるっと回して見られる3Dになった。発注者への説明が、まるで変わりました。
3Dモデルは、見る人によって受け取り方が違います。だから報告書では「どこを見てほしいか」を一緒に添えるようにしました。
欧州の洋上風力では、付着生物の記録が当たり前になりつつあります。その知見を、日本の現場の段取りに合わせて持ち込みました。
- Client
- 建設コンサルタント
- Expertise
- ROV(水中ドローン)MOGOOL
- Tags
- ROV, インフラ点検, 3D, DX
- Year
- 2025
本事例は、JOHNAN株式会社の公開ソリューション記事をもとに再構成したモックアップです。登場する案内人・職人・お客さまは架空の人物です。





